色鮮やかで幻想的な木。レインボーユーカリと呼ばれるこの木はパプアニューギニア、フィリピン、インドネシアなどの森で自生しており、北半球で見られる唯一のユーカリの木である。
この色鮮やかな幹は、人間によって色付けされたものではない。レインボーユーカリの樹皮は1年に1度、不規則に縦に長く剥け、剥けた部分は時間の経過とともに化学反応を起こし緑から青、青から紫、そしてオレンジ、茶色と変化していく。すなわち樹齢が上がるほど現れる色素が増え、色鮮やかになるのである。
レインボーユーカリは木材や製紙用パルプ材として使われるが、意外なことにこのカラフルな樹皮はほとんど利用されることがないという。
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(写真:Thomas/flickr[CC BY-SA 2.0])