これはインドやバングラデシュなどの南アジアを主要な生産地とする、パラミツ(英語名:Jackfruit)という果物だ。重さは平均5キログラムと重く、トゲトゲした表面が特徴的である。
何百年もの間、南アジア地域で食されてきたが、近年欧米諸国を中心に他の地域でも注目されるようになった。その理由はパラミツの生産性と食感にある。
パラミツは干ばつに耐性があり、また生産管理にもあまり手間がかからないことから、地球温暖化が進む中で、需要が高まると期待されている。また、栄養価が高いことに加え、その食感が肉と似ていることから、ベジタリアン(vegetarian)やヴィーガン(vegan)等の菜食主義の人々の間で、肉の代替品として人気が高まっている。
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(写真: Jan Helebrant / Flickr [Public Domain])