イギリス、北アイルランドのベルファスト。
世界最大の船舶製造設備、ドライドッグを有するこの街は、かのタイタニック号を世に送り出したことでも有名。
北アイルランドの首府であり最大の都市として知られるこの街を歩いてみると、街中に様々な絵を見ることが出来る。
イギリス統治下にありながらも、自治政府を持つ北アイルランド。
ユニオニストと呼ばれるイギリス統治を支持するプロテスタント系住民と、ナショナリストと呼ばれる英国からの分離とアイルランド帰属を主張するカトリック系住民が対立している。
1960年代から約30年に渡ってテロが繰り返されたが、1998年のベルファスト和平合意に基づき、自治政府は両派の最大政党から選出された正副首相が協力して運営してきた。
それでもなお、街には対立の影が残る。
ベルファストの街に見られる絵はそれを如実に表しているのだ。
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(写真:SAPhotog / Shutterstock.com )