西アフリカマリ共和国の都市トンブクトゥ。
ニジェール川中流域に位置するこの都市は、古くからムスリム商人やベルベル人による金・塩・象牙・書籍の交易で栄え、14世紀にはイスラム文化の一大中心地となり、「黄金郷」と呼ばれた。
しかし、16世紀以降次第に衰退していき、現在では市民の多くが貧困に苦しみ、若者の失業率が高い町となっている。
当時のイスラム文化の繁栄を伝える世界遺産のモスクは、武装勢力の抗争により危険にさらされていることも少なくない。
過去の栄華は、歴史とともに砂の中へ飲み込まれていくのだった。
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