エジプトのアスワンで撮影されたこの写真、路上に座り込んだ男性がカゴに入れて販売しているのはいったい何だろうか。
答えはナツメヤシの実、「デーツ」だ。
ナツメヤシは過酷な環境下でも栄養価の高い実をつけるため、砂漠の民の貴重な栄養源として古代から重宝されてきた。
紀元前2400年頃のエジプトの壁画には山盛りのデーツを運ぶ人々の姿が描かれているほか、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の伝統的な祭事では現在もデーツが用いられる。
デーツ生産量世界一のエジプトでは、おやつとして人々に広く親しまれ、収穫期にはこの写真のように路上のいたるところで販売されるそうだ。
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写真:Olga Vasilyeva/Shutterstock.com