アフリカで2番目に大きいタンガニーカ湖。
タンザニア、コンゴ民主共和国、ザンビア、ブルンジの人々に水と食料を供給する貴重なライフラインだ。
このタンガニーカ湖がいま、水質汚染や乱獲など、人的脅威がもたらすリスクにさらされている。
持続可能性を無視した違法な漁法や過度の森林伐採に加え、人口の多いブルンジやコンゴ民主共和国からの土砂の流入による土壌浸食が問題となっている。
特にブルンジは、人口が多く、コーヒー農家も多い。
コーヒー栽培などの農業開発が進んでいるため、湖に土壌が流出してしまうのだ。
豊かな生態系を守るために、禁漁区を設けたり、周辺地域の保護を強化してエコツーリズムを実施し、それにより観光客を増やし、より環境保護を進める動きがある。
観光業に必要以上に自然資源を使うことなく、本来の目的である環境保全とのバランスを取っていくことがポイントとなるだろう。
タンガニーカ湖周辺の国についてもっと知る→「世界に知られていない悲劇:コンゴ民主共和国」
(写真: giulio napolitano/Shutterstock.com)