「火の国」と聞けば、連想するのはファンタジーや神話の世界かもしれない。
ところが、ヨーロッパには、近未来的な発展を遂げた「火の国」が実在する。
東ヨーロッパに位置するアゼルバイジャン。
石油やガスなどの天然資源を武器に近年急速な経済発展を遂げ、「第二のドバイ」と呼ばれることもある。
現在はムスリムが国民のほとんどを占めるが、イスラム教が根付く以前にはゾロアスター教(拝火教)が盛んであり、その教義の影響から、現在でも火が国の象徴として取り入れられている。
写真は、火をモチーフとした建築物フレーム・タワー。
国家の歴史を近未来的な形で実装したこの建物は、非常に味わい深いものとなっている。
美しい建築、豊かな資源、多くの明るい面を持つアゼルバイジャン。
一方で、どんな国にも負の側面は存在する。
少しでも興味を持ったならば、この国が抱える武力衝突問題についても目を向けてみて欲しい。
アゼルバイジャンについてもっと知る→「ナゴルノ・カラバフ:国家のようで国家でない地域」
(写真:kerenby / Shutterstock.com)