エチオピアに流れる川、青ナイル川。
タナ湖を源流するこの川はスーダンで白ナイル川と合流し、最終的に世界最大の川、ナイル川へとつながる。
「エジプトはナイルの賜物」と言うとおり、現在でもナイル川はエジプトにとって重要な水源であるが、その水の半分以上は青ナイル川に由来するものである。
しかし、その水を巡ってエチオピアとエジプトが対立状態にある。
更なる経済発展を目的とし、青ナイル川にエチオピアが巨大なダムを建設しているのだ。
そのダムが完成すれば下流に流れる水量が減少し、水不足に見舞われるのではないかとエジプト側は懸念している。
両者の利害を一致させることは難しく、大きな問題となっている。
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(写真:Aleksandra H. Kossowska/Shutterstock.com)