写真の男の名は、ラドゥ=マザレ。
世界中の海を駆け巡るプロウェイクボーダー・・・ではなく、ルーマニアの与党、社会民主党に所属する政治家だ。
同国でも有数の富豪であり、またマリンスポーツをこよなく愛するマザレ。
休暇中に訪れたマダガスカルで住民から1.8ヘクタールの湾岸土地を99年間賃貸し、マリンスポーツ愛好家に向けた複合施設「マンタサリー・リゾート」を建設した。
問題は、その建設費用が賄賂によって賄われたことである。
マザレは、イスラエルの大手建設会社シャピールの子会社から不正な資金を受け取り、それを用いてリゾートの建設を行った。
このような汚職は、ルーマニアにおいては決して珍しいものではない。
年間1000人前後の要人や富豪が、汚職によって裁判にかけられる。
この国が抱える深刻な問題の一つだ。
ルーマニアの汚職についてもっと知る →「汚職を止められるか?ルーマニア市民の闘い」
(写真: Dan Avraham/ Wikimedia Commons [CC BY 2.0])