インドネシアの先住少数民族、トラジャ族の伝統的な風習に「マネネ」という祭りがある。
お墓から死体を掘り起こして身体をきれいに清掃し、故人のお気に入りの服を着せて街をパレードさせるというものである。
その昔1人の猟師が山の中で腐乱死体を見つけた際に自分の服を着せて埋葬したのだが、それからというもの幸運が次から次へと訪れるようになったというのがマネネの始まりだという。
彼らにとってこの儀式は死者に敬意を払い、先祖とのつながりを再確認するために、極めて大切な儀式なのである。
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(写真:Fabio Lamanna/Shutterstock.com)