これはナイジェリアのニジェールデルタにおける原油流出である。
ニジェールデルタでは、ロイヤル・ダッチ・シェルやエニといった石油企業の過失によって、原油の採掘の際に原油の流出が繰り返され、その結果、深刻な汚染が問題となっている。原油流出による汚染は、食料資源を破壊したり、飲料水の水質の低下させたりするため、現地の人々を苦しめている。
石油企業は流出した石油を浄化しなければならないと政府によって規制されているが、その規制には法的強制力がないと言われる。
こうした石油の利用において原油の流出が発生することはナイジェリアに限ったことではない。石油が環境へ悪影響を及ぼすという認識は近年強まってきた中で、「脱石油」の動きが高まってきている。
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(写真:Omolade Adunbi / Wikimedia Commons[CC BY-SA 4.0])