ライスプディングは、米や牛乳、砂糖を使用したデザートだ。東南アジアからスカンジナビアまで、多くの国に存在している。1か所から世界に広がったのではなく、異なる地域でそれぞれ生まれたものだ。主な材料は世界中で手に入るものであるとはいえ、遠く離れた国にこれほど似通った食べ物が見られるのは驚きである。世界の地域ごとで、ライスプディングの材料やトッピングにはどのような違いがあるのだろうか。
東南アジアでは、バナナやココナッツを使用した、タイのバナナライスプディングが有名だ。伝統的な料理にスパイスが使用される中央アジアでは、ライスプディングにもシナモンやサフランといったスパイスが入っている。また中東地域では、ローズウォーターやナツメヤシシロップが使用されることが特徴だ。
ヨーロッパのライスプディングは国ごとに大きな違いはなく、シナモンやフルーツジャムがよく使用されている。また、スペインやポルトガルではレモンの皮も定番の材料だ。スペイン・ポルトガルの影響を受け、南米諸国でもレモンの皮やシナモンが使用されている。
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