ケニア最北部に位置するトゥルカナ湖。面積は6,405平方キロメートルにも及ぶ世界最大のアルカリ湖である。植物プランクトンが多く美しい緑色をしていることから、別名「翡翠の海」とも呼ばれる湖だ。
トゥルカナ湖周辺には3つの国立公園があり、「トゥルカナ湖国立公園群」として世界遺産にも登録されている。また、トゥルカナ湖周辺はナイルワニやカバの繁殖地となっているほか、フラミンゴやサギ、ペリカンなどの渡り鳥が飛来することでも知られている。
しかし、湖に注ぐオモ川上流のエチオピアにおいてダム建設が進められた影響で、淡水流入不足や水質の変化が予想され、現在トゥルカナ湖は危機遺産リストに追加されている。多様な動物たちの棲息地である「翡翠の海」は、今、危機に瀕している。
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(写真:Shaan Hurley / Flickr [CC BY 2.0])