女性が広げている繊細で華やかなレースは、クロアチアで受け継がれる伝統の技で編まれたものである。農村の女性たちが副収入源として始めたレース編みは、ユネスコの世界無形文化遺産にも指定されている。編まれたレースはテーブルクロスや衣服の装飾品に使用されてきた。
クロアチアのフヴァル島では、リネンやシルク、コットンといった素材ではなく、リュウゼツランという植物から繊維を取り出したものをレースの材料として使用している。100年以上前から島の修道女によってレースが編まれてきた。彼女たちが想像力を働かせ、雪の結晶のように無数のパターンを生み出し、美しいデザインの複雑な模様を織り上げる。
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(写真:waldopepper / Flickr [CC BY-NC 2.0] )