ブルキナファソ東部にある町、バニの7つのモスクが、ちょっとした観光スポットとなっている。一見歴史ある建築物に見えるが、実は1978年に建築が開始された比較的新しいものだ。サウジアラビアにあるイスラム教の聖地メッカへの巡礼を終えた地元民の1人が、バニの地での建設を決心したという。モスクの建設段階で、多くの住民を巻き込みながら次々にモスクが完成していった。
モスクの特徴は、まず配置だ。7つのモスクの位置を天からつなぎ合わせれば、祈りを捧げる人の姿が現れる。また、6つの小さなモスクは、中央のモスクを向いて配列されているかのようにも見える。デザインや装飾も特徴的だ。中央のモスクの壁の彫刻には、両手を高く上げ跪拝(きはい)するイスラム教の礼拝の動作が描かれている。かつて地元民は、何を思ってこの地にモスクの建設を決意したのだろうか。
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(写真:Adam Jones / Flickr [CC BY 2.0])