モンゴルの首都ウランバートルを望む丘の頂上の展望台に、プロパガンダ壁画がある。コンクリート製の輪の内側に360度のモザイク画が施されており、そこにはソ連から見た歴史が描かれている。戦勝記念碑の一環として、1971年に設置された。
壁画のテーマは、ソ連とモンゴルの協力関係である。モンゴルが1921年にソ連の支援を得て独立したことや、第二次世界大戦でドイツや日本に対し勝利を収め平和を手にしたこと、ソ連との共同の宇宙プログラムなどが順に描かれている。
モンゴルは、ソ連崩壊を機に民主化を進め、市場経済へと向かった。こうしたモンゴルの歴史は、現在もウランバートルの街並みとともに見ることができる。
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(写真:leotsak / Flickr [CC BY-NC-ND 2.0])