アメリカ大統領選挙を控えていた、2016年5月―。
リトアニアの首都ビリニュスにある、バーベキューレストランの壁に現れた、あの2人。
そして、"make America great again."をもじった言葉。
2015年12月頃に、大統領選候補者となったトランプ氏のことをプーチン氏が好評価。トランプ氏もそれを栄誉なことだと言い、2人は互いを称賛し合っていた。
この絵は、冷戦中に撮影された、東ドイツとソビエトの東側両国のリーダーの抱擁写真がモチーフ。
作者の1人は言う。
トランプ氏とプーチン氏は、似ているんじゃないかと思う。2人は強烈なエゴを持っているし、仲良しでやっていくなんて、面白おかしい笑い話。
昨今の世の中は、まるで冷戦時代にまた戻ったかのようさ。
でも、アメリカにロシアと友達になりたがっている大統領が誕生するかもしれないし、もしアメリカがロシアと「仲直り」すれば、きっとバルト海沿岸諸国にも影響がある。その影響は、対話的なものかもしれないし、軍事的なものかもしれないけどね。
果たして、”make everything great again.”に込められた想いのように、万事が平和的で素晴らしい方向へ向かっているのだろうか?
そして、強烈なエゴを持った2つの「大国」の影に、重要な「世界の真実」は隠されていないだろうか?
この絵が描かれた時期についてもっと知る→「トランプ現象」の陰に
(写真:ArtursD / Shutterstock)