フラニ人の結婚式は、3段階に分かれた独自の伝統的なスタイルで行われる。
まず、sharoと呼ばれる第一段階では、多くの観衆が集まる公共の場で、新郎がむちで打たれ、勇気と強さを試される。
新郎は、それで泣いてしまうと結婚の許可が下りないそうだ。
koowgalと呼ばれる第二段階では、花嫁の父が新郎の家を訪れ、牛の群れなどを持参金として渡すという行為が行われる。
これをもって新郎新婦は、夫婦の関係として認められるそうだ。
最後に、kabbalという新郎新婦が出席しないイスラム式の結婚式が行われた後、ようやく結婚披露宴が始まる。
ここでは、たくさんの未婚女性が伝統的なトランペットとgungunという伝統的な管楽器で奏でられた音楽に合わせて、tumudiというダンスを踊り、式を彩る。
フラニの人々は、このように古くから続く伝統的な儀礼を通して、結婚の尊厳や重みを知り、多くの人から祝福され、新たな人生を歩んでいくのだ。
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(写真:gaborbasch / Shutterstock.com)