多くの国が共有する文化であっても、場所が違えば姿は変わる。
世界宗教として広く影響力を持つキリスト教の伝統行事「クリスマス」も例外ではない。
ウクライナのクリスマスでは、人々は歌を歌いながら、並んで道を歩く。
興味深いことに、ウクライナで歌われるクリスマスソング、「コリヤドゥキャ」(kolyadka)は、キリスト教由来の歌ではない。もともと、ウクライナにキリスト教が定着するよりも前に、現地住民によって歌われていた曲だったが、同地域がキリスト化するにあたってクリスマスキャロルへと変貌した。
このように、一口にクリスマスと言っても、その地域の歴史を反映した多種多様な姿がある。
ある国や地域の歴史を理解することは、その国で起きている出来事を把握することにも多いに有効だろう。
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(写真:Mikheyev Viktor/ Shutterstock.com)