ここはイラン。
お店に美しい絨毯が所狭しと並んでいる。
これらはペルシャ絨毯と呼ばれ、2500年以上前から作り続けられている伝統工芸品だ。
ペルシャとは、現在のイラン辺りのことで、古代文明が栄えていた地域を指す。
現在、代表的な生産地域はイラン国内に5つあり、それぞれカラー、デザイン、染め方の特徴がある。
また、ペルシャ絨毯は地域で区分する以外に、作り手の社会的なバックグラウンドである部族や生活様式で区分されたりする。
遊牧民の作るノマディックカーペットや、町や村で織られるタウンカーペットといった区分がある。
ペルシャ絨毯は受け継がれてきた技術を手織りで時間をかけて制作される。
この美しい絨毯は高級かつ傷みやすいため、床ではなく壁に飾ることが多いらしい。
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(写真:Alexander Mazurkevich/Shutterstock.com)