ここは、パプアニューギニアのとある高地。
国内は多くの湿地や密林、山によって遮られている。遮られた地域や村は孤立しており、その中での結束は強固なものだ。
そこで発達したのが数多くの言語である。パプアニューギニアでは853言語が使用されているが、これは世界に存在する言語のうち約12%に当たる。
しかし、それらの多くは危機に瀕している。多くの言語は話者が1,000人以下であり、なんと話者が5人の言語も存在する。その原因は若者が通学や就労のために地元を離れることや、森林伐採などでコミュニティごと他の言葉が使われている地域に移住していくことだ。
言語が失われれば、文化や歴史的背景の多様性もともに消滅することになる。それは同時に我々の世界を見る目を狭めることも意味する。言語消滅の危機を救う方法とは一体-?
パプアニューギニアの言語についてもっと知る→「言語多様性の謎:パプアニューギニア」
(写真:eGuide Travel /Flickr)