「夢を追え」(follow your dreams)と壁に書かれた文字の上に、「取り消し」(cancelled)と知らせるステッカーを貼る悲しげな作業員。
ゲリラのストリートアーティストとして活躍している「バンクシー」によってアメリカ、ボストンの壁に描かれた作品なのである。
「人生は甘くない」というようなメッセージが込められているだろうが、それだけだろうか。ステッカーを張る事を命じられた作業員自身も、自分の夢を捨てざるを得なくなった時を思い出しているかもしれない。世界で格差が悪化している中、社会を支えるブルーカラー労働者が夢を追いにくい社会・世界になっているとも読み取れる。
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(写真:IRA / Flickr [CC BY-NC-SA 2.0])