美容や健康に良いとして、近年脚光を浴びているブラジルナッツ。人工的なプランテーション栽培ではなく、ボリビア、ブラジル、ペルーなどの特定のアマゾン熱帯雨林でのみ成長する天然のブラジルナッツの木から収穫される。
しかし、最近では、樹木の持続可能性が危ぶまれている。本来、アグーチというげっ歯類の動物が固い殻を割ってナッツを取り出し、それを地面に隠すことにより繁殖しているが、そのナッツを人間が過剰に採ってしまうからだ。これにより、現在生育している樹木はますます古くなるばかりで、新たな幼木が育たず、正常なサイクルを保てなくなっている。
ブラジルナッツは、現地に住む人々の主要な収入源となっている。環境維持とのバランスをとりつつ、持続可能な方法で採取することが必要となる。
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(写真:Klima- og miljødepartementet/ Flickr [CC BY-NC-ND 2.0]