世界には様々な夏の祭がある。その1つがスウェーデンの夏至祭、あるいはミッドサマーである。
2019年に公開されたホラー映画『ミッドサマー』はこの夏至祭に基づいているが、映画で登場する恐ろしい祭と実際の夏至祭は違う。夏至祭は人々や家畜に幸運と健康をもたらす祭とされ、このために人々は自分の家や納屋の上の緑を飾る。また、緑で飾られた高いポールが立てられ、民族衣装を着た人々が手をつないで、ポールの周りで踊ったり歌ったりする。踊り疲れると宴の時間となり、伝統的なスウェーデン料理が供される。
そして結婚を願う女性たちもまた、1人で祭を祝う。7種類の花を枕の下に入れて眠ると、彼女が結婚する男性が夢に現れると言われているのだ。
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(写真:swedennewyork/Flickr[CC BY-NC 2.0])