ウズベキスタンの食事はお茶に始まりお茶に終わる。
シルクロードによってお茶がもたらされて以来、ウズベキスタンでは、お茶文化が花開き、生活の中に深く根付いてきた。
19世紀には、緑茶は主に富裕層の飲み物だったが、現在では広く緑茶が普及し、階級関係なく1日に何度もお茶を楽しんでいる。
夏は非常に暑く、西部では気温45℃を超えることもあるウズベキスタンだが、一年を通してアイスティーが飲まれることはなく、必ず毎回ポットで熱いお茶を淹れ直す。
また、来客は必ずお茶でもてなすのがウズベキスタン流だ。まず湯呑の3分の1までお茶を注ぎ、客が火傷をしないよう少し冷ます。心をこめて残りのお茶を注いだら、右手を自分の左胸に置き、左手で客にお茶を振舞うという細やかなルールは、まさに「茶道」だ。
伝統的なウズベキスタンのお茶会に参加すれば、この国の悠久の歴史を感じることができるだろう。
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(写真:Evgeniy Agarkov/shutterstock.com)