ここは中国にある寧夏回族自治区の首府、銀川。
中国の民族の一つである回族が、モスクで祈りをささげる。
回族は中国の56の民族のうち、3番目に大きな民族。
彼ら回族の祖先は、唐の時代のムスリム商人や、13世紀初頭の元朝時代に貴族として生活した中央アジアのイスラム教徒の人々であるといわれている。
文化革命の時代、迫害の対象となった回教徒。
厳しい時代を耐え、文化革命後の1979年にはある程度の宗教の自由を取り戻した。
1984年までに1400ものモスクが再建されたといわれている。
しかし、現在でも回族と漢族の対立がなくなったわけではない。2012年にはモスクの改修をめぐり回族と警察が衝突した。
美しく、魅了的なモスクの裏には、長く深い歴史が横たわっているのだ。
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(写真:TonyV3112 / Shutterstock.com)