これは中央アフリカ共和国の首都バンギの病院の様子だ。5歳以下の子どもとその母親らが、ポリオワクチンの接種を待ち並んでいる。
ポリオとは、急性灰白髄炎の別名で小児麻痺の一種であり、特に5歳以下の子どもがかかりやすい病気である。1988年には推定35万人もの患者がいた。しかしながら、世界保健総会にて「世界ポリオ撲滅イニシアチブ」が開始され、それ以降ワクチン接種が進み、患者数は世界で99%以上減少したという。
ポリオにかかわらず、人々にとって脅威ともいえる数々の病のワクチンや医薬品の開発は、世界各地で進められている。
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(写真:hdptcar / Flickr [CC BY 2.0])