ここはネパールの首都カトマンズにある、チベット仏教の寺院に囲まれた広場である。
この広場は旧王宮のあった広場でダルバール広場と呼ばれ、ユネスコ世界文化遺産の一つである。その歴史的な広場をよく見ると、屋根や地面に鳩が無数にいることが分かる。
ヒマラヤ山脈の麓に位置するネパールでは、世界の鳥類のうちおよそ10%を観察することができ、野生の鳩だけでも数百種類が生息している。
豊かな自然のなかで多種多様な鳥類を観察できる一方で、カトマンズなどの都市部では鳩への餌付けによる公衆衛生上の問題も指摘されている。住民や観光客が日常的に鳩に餌を与え、群れが増大することによって、鳩の糞から人に移る感染症などのリスクが懸念されているのだ。
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(写真:Alexander Shafir / Wikimedia Commons [CC BY-SA 3.0])