マダガスカル東部の村で焼きあがった手作りの煉瓦を頭に載せて運ぶ子ども。
マダガスカルでは、4月から10月の乾季になると、河川や田んぼの土手で煉瓦の「工場」が数多く見られる。そこでは泥を煉瓦の形に固め、日干しする。その後、煉瓦を窯の形に積み上げて焼いていく。この作業は場合によっては2週間にも及ぶ。さらに昼も夜もひたすら温度調整をしながら仕上げていく必要がある。そうしてできた煉瓦は手車、船、トラックなどで消費者へと運ばれていく。
マダガスカルでは、人口の大半が極度の貧困状態にいる中、このような仕事は多くの人にとって貴重な収入源になる。とはいえ、作る労働者が1個の煉瓦から得られる収入は約1.5米セント相当に過ぎない。
この子どもは何個の煉瓦を運べば、貧困から脱出できるのだろうか。
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(写真:Francesco Veronesi / Flickr [CC BY-SA 2.0])