これは美術館に展示された作品の一角である。奥には使用後のペットボトルや洗剤の容器などのプラスチック製品が、手前には飲料のパックや食品の箱などの紙製品が見える。この作品が伝えたいことは何だろう。
廃棄物を利用した作品は他にもあり、2021年のG7の際には電子廃棄物を利用して首脳たちの顔を模した作品が作られた。「リサイクルモア山」と名付けられたこの作品は、電子機器の長期的な利用を促している。
では、上の写真の場合はどうだろうか。リサイクルモア山と同じように、廃棄物のリサイクルを訴えているのかもしれないし、日常的な物から芸術を連想することを促しているのかもしれない。利用することだけでなく、利用した「後」に目を向けてみるのはいかがだろうか。
電子廃棄物(E-waste)について知る→「電子廃棄物の問題」
船の廃棄について知る→「船の墓場:南アジア」
(写真:Carlos Hernandez / Flickr [CC BY-NC-SA 2.0])