死神のような姿をまとった2人の人物が、ニューヨークの国連ビル前に現れた。一見ハロウィンの仮装を楽しむ人にも見えるが、そうではない。死神のように見えるこの2人は、やつれた顔をした母親であり、その手に抱えられているのは子供の遺体だ。国連に対して、イエメン戦争の悲惨な現状を訴えているのだ。
2022年2月24日から始まったロシア・ウクライナ戦争は、世界中のメディアから大きな注目を集めた。しかし、2014年から続くイエメンの紛争は、これまで37万人以上の死者を出しているにもかかわらず、日本のメディアで取り上げられることは少ない。
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(写真: Felton Davis / Flickr [CC BY 2.0] )