ブラジル・サンパウロのスーパーに並ぶたくさんのオレンジ。ブラジルは世界で最も多くオレンジを生産している国で、2022年度のオレンジの生産量はおよそ1,675万トンであり、2位以下の倍以上の量を生産している。
しかし、現在、ブラジルのオレンジ産業は緑化病の増加の影響で危機的な状態にある。オレンジの木が緑化病に感染すると、緑色で苦い果実をつけるようになり、商品に適さなくなる。ほかの生産国でも天候不順の影響でオレンジの減産が続いているため、2023年11月にオレンジジュースの価格は歴史的な高騰を見せた。
ブラジルについてもっと知る→「W杯熱狂の背景に:報道されなかったブラジルの社会問題」
世界の農業の問題についてもっと知る→「世界の農業が抱える問題と国際報道」
(写真:Carlos Ebert / Flickr [CC BY 2.0 DEED])