この写真はエチオピアに避難したエリトリア難民の様子である。
1993年にエチオピアから独立を果たして以来、エリトリアではイサイアス・アフウェルキ大統領による独裁政権が続いている。これは、1997年に制定された民主主義憲法が機能しておらず、選挙が行われていないためだ。
エリトリアが抱える課題は国内のみに限らない。国交を断絶していたエチオピアとエリトリアが和平合意を結んだ影響で、エチオピア北部のティグライ州で起きた紛争にエリトリア政府が軍事介入を行った。この紛争により、ティグライ市民だけでなく、ティグライ州に避難していたエリトリア難民も甚大な被害を受けている。
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(写真:EU Civil Protection and Humanitarian Aid / Flickr [CC BY-NC-ND 2.0])