フィリピン全土を走る色鮮やかな小型乗り合いバス。
「ジープニー」と呼ばれるこの車は、フィリピンの人々の日常的な交通手段だ。
車体には動物やキャラクターなど様々なデザインがほどこされ、家族の顔を描いているものもある。
ジープニーの起原は第二次世界大戦後、アメリカ軍から払い下げられたジープを改造して作られたのが始まりだ。ジープニーという名前も、Jeep(ジープ)とJitney(乗合タクシー)の合成語であると言われている。
庶民の足として愛されるジープニーだが、近年環境への影響が懸念されている。
車体が老朽化したジープニーによる排気ガス問題が深刻化しているのだ。
これに対しフィリピン政府は従来のジープニーを廃止しより環境によい車両を導入する方針を進めているが、運転手など市民からの反感は強く、ストライキ等の抗議も行われている。
環境問題についてもっと知る→「ニカラグア:再生可能エネルギーのパラダイス?」
(写真:pulaw/Flickr〔CC BY 2.0〕)