停電と聞くと、不安を抱く人が多いのではないだろうか。多くの場合、何らかのトラブルによって引き起こされることが多いからだ。
しかし、南アフリカ共和国では計画停電という形で、停電が定期的に実行されている。これは事前の通知はあるものの、基本的に不定期に実行されており、人々の生活に大きな影響を及ぼしている。またその範囲も不明確であり、民家だけでなく交差点の信号の電力までもが停止された場合もあるという。
この原因としては、国内の電力のおよそ9割をまかなう国営電力会社エスコム(Eskom)の経営状況の悪化が挙げられる。これにより、電力供給能力が低下しているのだ。
計画停電を続けるエスコムに対し、人々の抗議デモも発生している。目まぐるしい進歩をし続けている南アフリカだが、まだその余地は多く残されているのかもしれない。
南アフリカについてもっと知る→「アフリカにおけるHIV/AIDS対策の変遷」
(写真:Axel Bührmann / Flicker [CC BY-SA 2.0])