バングラデシュ、ダッカ首都の低所得者が住む最大の住宅密集地、コレイル地区。10万人もの人がここに住んでいる。仕事を探しに田舎から都会にやって来る若者の多くはここにたどり着く。
家が密集しており、水道や下水の状況がひどい。河川浸食によって家が奪われることもある。また、土地の所有権がないため、政府に退去させられる危険性もある。しかし、ここに住む労働者は安全で安定な住宅地に引っ越すほどの収入は得られない。
コレイル地区の多くの人はアパレル産業で働いている。低賃金の上、労働条件は不良で危険が伴う場合も少なくない。
今日も、先進国に人気ブランドなどの衣類を送り出すために、この住宅密集地から工場に向かう。
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(写真:Aditya Kabir / Wikimedia [CC BY-SA 4.0)