ブルネイ:赤と緑の道教寺院

執筆者 | 2025年12月6日 | ICHIMAI World

ビルと立体駐車場に挟まれた、赤い壁と緑の屋根という鮮やかな外観が特徴的な建築物。これは、ブルネイの首都バンダル・スリ・ブガワンにある「テン・ユン寺院」という道教寺院である。ブルネイの人口の約82.1%はイスラム教徒であるが、残りのうち、約9.6%を中国系住民が占めている。

テン・ユン寺院は1960年代に建立された、ブルネイ最古の中国寺院であり、中国系住民の聖地となっている。内部には、中国の伝説や神話を描いたタイルの壁や金箔を施した仏像が祀られている。また、この寺院の建設に際して、2025年現在のスルタンであるハサナル・ボルキア氏の父、オマール・アリ・サイフディーン3世が1958年に、土地や建設資金を提供したという歴史もある。

道教寺院やモスクといった建築物でも有名なブルネイだが、若者における高い失業率という問題を抱えている。その背景にはどういったものがあるのだろうか。

 

ブルネイが抱える問題についてもっと知る→「ブルネイ:若者が直面する課題

ブルネイの政治についてもっと知る→「石油国家ブルネイが見据える未来

 

(写真: Daniel Ševčík / Flickr [CC BY-NC-ND 2.0])

0 コメント

コメントを投稿する

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


Japanese