
カラフルな塗装を施された人型の像が複数設置されている。これはヒンドゥー教の寺院の一部を撮影したものだが、撮影場所はインドではない。この寺院があるのは、インドから5,000kmほど離れた、マダガスカル島の東にあるフランス領レユニオンだ。レユニオンには、この写真のもの以外にも様々なヒンドゥー教寺院がある。
レユニオンにこうした寺院がある理由には、フランスによる植民地経営がかかわっている。17世紀半ばにフランス東インド会社によって植民地化されたレユニオンには、当初はアフリカから奴隷が、1848年の奴隷制廃止以降は東南アジアやインド、東アフリカから労働者が連れてこられた。フランス側は労働者たちにキリスト教への改宗を強制したものの、インド系の人々はヒンドゥー教を信仰し続け、こうした寺院が現在でも存在しているのである。
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(写真:Patrick Coquillard / Flickr [CC BY-NC-ND 4.0])





















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