
茶色く錆びたぼろぼろの戦車。戦車の内部から青々と草木が芽吹いており、時間の経過がうかがわれる。これは、北太平洋に浮かぶパラオ最大の島・バベルダオブ島にある旧日本軍の通信基地跡である。建物自体は廃墟と化しており、その内外には武器や戦車がころがっている。
16世紀ごろから「ミクロネシア」と呼ばれる地域にはスペイン人が来航・支配し、19世紀末にはパラオを含むそうした地域の一部がドイツに売却され、ドイツの植民地となった。第一次世界大戦後には国際連盟の委任統治領として日本の実質的な植民地となり、第二次世界大戦においては日本とアメリカの戦場になった。そのため、写真のような戦車や戦闘機が国内のあちらこちらに残っており、こうした残骸から排出される有害な汚染物質が環境に悪影響を与えている。
太平洋諸島に対して続く植民地主義について知る→「太平洋での核実験」
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(写真:Yasunari Goto / Flickr [CC BY-NC-ND 2.0])





















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