
1972年2月14日、シエラレオネのコイドゥで、世界最大級で最も純度の高いダイヤモンドのひとつが発見された。「シエラレオネの星」と名付けられたそのダイヤモンドは969カラットもあり、これまでに見つかった中で最大の沖積ダイヤモンドであり、宝石品質のダイヤモンドとしても世界で10本の指に入る大きさだ。
その年の後半、このダイヤモンドはアメリカの宝石商に約250万米ドル(当時)で売却された。しかし、その大きさと純度を考えると、非常に安い価格だった。シエラレオネ政府は売却を発表したが、その収益が国の財政に入ったかどうかは明らかではない。
ダイヤモンドは最終的に17個の宝石にカットされ、そのうち13個は傷のない非常に高価な宝石だった。しかし、長年にわたり、デビアスのような多国籍企業やシエラレオネの政治経済のエリートがダイヤモンド産業から莫大な利益を得る一方で、地元にはほとんど恩恵が還元されなかったと考えられている。
こうした搾取は、やがて悲劇を招くことになった。1990年代、シエラレオネは武力紛争に突入した。反政府勢力は、ダイヤモンドを国外に密輸して資金を得るようになり、これらのダイヤモンドは「ブラッド・ダイヤモンド(血のダイヤモンド)」と呼ばれるようになった。
そして現在も、豊富な天然資源を持ちながら、シエラレオネは世界で最も貧しい国のひとつであり続けている。
アフリカでの鉱物資源の搾取についてもっと知る→「鉱物資源と世界:その利益はどこへゆく?」
隣国ギニアでの鉱物資源問題についてもっと知る→「ギニア:不安定な政治と豊富な資源」
(写真:Z Jason / Wikimedia Commons[CC BY-SA 2.0])





















0 コメント