一際目立った車が道路を走っている。ジプニー(jeepney)と呼ばれるフィリピンの乗り合いバスである。
ジプニーは国の一種のシンボルであり、現地の人々だけでなく観光客にも親しまれている乗り物だが、政府の進める近代化政策により消滅の危機に陥っている。
政府は環境に配慮することを求め、環境への負担の大きい過去のエンジンを搭載したジプニーの廃止を目指している。一方でジプニーの運転手や利用する国民からは反対の声が多く上がり、ストライキなども起こっている。
今後もジプニーがフィリピンの街を走る姿を見ることができるのだろうか。
フィリピンについてもっと知る→「愛する家族のために:フィリピンの出稼ぎ労働者の実態」
(写真:Blobber / Flickr[CC BY-NC-ND 2.0])