GNVニュース 2026年5月18日
ブラジルにおけるアマゾンの森林破壊の減少という明るいニュースが報じられている。
ブラジルの有力な環境NGOであるアマゾン人間環境研究所の報告によれば、2025年8月から2026年3月までの森林破壊面積は1460㎢となり、前年同期比で36%減少し、2018年以降最も低い水準となった。背景には、ブラジル政府による監視強化や違法伐採への取り締まり強化がある。ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領はアマゾンの森林破壊を2030年までに完全に終わらせる目標を示している。
しかし、ケンブリッジ大学等による研究チームの論文は森林破壊の減少がそのままアマゾンの回復にはならないと警鐘を鳴らす。ブラジルのアマゾンにおける森林保護政策が「森林破壊」の抑制には効果を上げている一方で、「森林劣化」には十分対応できていないことを示した研究である。つまり、衛星画像では森林が残っているように見えても、内部では樹木が弱り、生物多様性や炭素吸収能力が失われていると指摘する。
また、2026年にコーネル大学が発表した研究では、すでにアマゾンの3分の1以上が、熱帯雨林としての機能と回復力の維持の存続が難しい高いリスクにさらされていることを警告している。
森林破壊についてもっと知る→「ブラジル・アマゾン:森林伐採の91%が違法」

魚の骨状に広がる森林破壊(写真: Planet Labs / Wikimedia Commons[CC BY-SA 4.0])





















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