2026年6月4日、サハラ砂漠を挟みアルジェリアとナイジェリア間を結ぶガスパイプラインの新区画の建設が始まった。このパイプラインは全長約4,128kmに及び、アフリカ大陸最大の天然ガス埋蔵量を誇るナイジェリアのガスをニジェールを経由してアルジェリアまで運ぶ。今回着工されたのはそのうちのアルジェリアの区画であり、ニジェール国境からアルジェリア中央に位置するアウレフまでの1,210kmである。
アルジェリア・ナイジェリア間のガスパイプラインプロジェクトは2009年に経由する3か国間で合意がなされた後、停滞していた。その主な理由はサハラ砂漠でのテロや反政府組織の活動により資金や運用面、安全保障の点で多くの課題があったからである。
2022年にロシアがウクライナに侵攻した際、ガスの世界的な需要と価格の高騰にともない、このプロジェクトが再開された。欧州連合は2027年までにロシア産のガスへの依存を終える予定であり、ロシア産のガスがボイコットされる中、アルジェリアはヨーロッパの主要なガス供給国の一つとなっている。
また、アルジェリア・ナイジェリア間のガスパイプラインは大部分がすでに存在するパイプラインを利用し、新設のパイプラインと統合する事で完成される。2027年初頭にはニジェールが国内の約720kmの区間の建設を開始すると発表している。今回着工したアルジェリアの区画はその後既存のパイプラインと結ばれ、アフリカ最大級の天然ガス田であるアルジェリアのハッシルメルへとつながる。そして地中海沿岸にある、アルジェリアやチュニジアの輸出ターミナルへと運ばれる。なお、このパイプラインは年間約300億立方メートルのガスを輸送する予定で、サヘル地域の国々への供給も目的としている。
さらにアルジェリアと競合するモロッコは、ナイジェリアからモロッコまで13か国の参加する大西洋沿岸のガスパイプライン建設を予定している。
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アルジェリアの砂漠にあるガス油田(写真: Adam / Flickr [CC BY-NC 2.0])





















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