22カ国の港湾労働者がスト、ガザへの武器輸送止める

by | 2026年11月2日 | GNVニュース, ヨーロッパ, 中東・北アフリカ, 法・人権, 紛争・軍事, 経済・貧困

世界22カ国113港の港湾労働者が2026年10月30日、一斉にストライキを行った。パレスチナのガザ地区に対するイスラエルの軍事攻撃に抗議するのが目的。イスラエル向けの武器やその部品の多くは海上輸送されており、港湾労働者がこれらの運搬の手助けを拒否した形だ。ヨーロッパの労働者からは「労働運動は戦争を止められる。パレスチナの人々に対するジェノサイドを止められる」との声が聞かれた。

ストライキに参加したのは、イタリア、フランス、ドイツ、スペインなどヨーロッパの国々に加え、オーストラリア、アメリカ、メキシコ、インドなど計22カ国の港湾労働者で組織する労働組合。フランス、イタリア、インド、トルコなどでは24時間、その他の港湾でも最大2時間のストが呼びかけられた。

イスラエルの輸入品の90%以上が海路で運ばれており、「世界中の港はイスラエルのアパルトヘイト経済の要所」とも言われる。調査キャンペーン団体「ノー・ハーバー・フォー・ジェノサイド」(NHG)によると、2025年8月~2026年9月の1年余りでイスラエル最大の武器メーカー、エルビット・システムズ向けの部品315件が、29カ国56の商業港を経由して輸送された。今回のストにはこの56すべての港湾が参加した。

同団体は、この1日だけで20億米ドル相当以上の貨物の滞留を見込んでいた。サプライチェーン管理会社の中には、業務の混乱や出荷遅れが生じる可能性があると顧客に警告したところもある。だが物流の専門家からは「1日程度であれば、混乱という点ではそれほど大きな影響はない」との見方も示された。

港湾労働者によるストは、2026年2月に地中海沿岸の20以上の港で初めて実施。その後、他の国、港湾の労働組合が運動に加わり、2026年5月に「イスタンブール宣言」を発表し、10月30日を行動の日に決めた。港湾から他の労働組合にも運動が広がっているという。

ピレウス港、ギリシャ(写真:Aaaatu / Wikimedia Commons[CC BY-SA 4.0])

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