マラリア撲滅への道

執筆者 | 2026年01月27日 | ICHIMAI World

この写真は、スリナムで行われているマラリアの顕微鏡検査の様子だ。蚊によって媒介される病気であるマラリアを診断するには、マラリア原虫に感染した赤血球を目視で判別する顕微鏡検査と抗体・抗原反応を利用する簡易検査キットによるものがある。顕微鏡による検査には、熟練した技術が必要となる。

国土の大半が熱帯雨林に覆われ、経済・文化的な交流に伴う地域を横断した移動が多いスリナムは、かつて人口1,000人あたり約160件ものマラリアが発生する、マラリア流行地域であった。しかしながら、マラリアに対して迅速に発見・治療を行う体制や移動する医療グループの確立、感染拡大防止のための調査の拡充などを経て、スリナムは2025年6月に世界保健機関(WHO)からのマラリアフリーの認証を獲得した。

スリナムにおけるマラリア撲滅は、同国政府のみならず、国際機関やグローバル基金によっても支えられていた。ただ、2026年現在、HIV/エイズ・結核・マラリア感染症対策のためのグローバル基金の資金額は減少しており、世界におけるマラリアなどの抑止には暗雲が立ち込めている。

 

スリナムについてもっと知る→「スリナム:経済危機と明るい未来…?

マラリアについてもっと知る→「マラリア:アフリカで達成された改善は失われるのか

 

(写真:Pan American Health Organization PAHO / Flickr [CC BY-NC-ND 2.0])

0 コメント

コメントを投稿する

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


Japanese