
真剣な表情で木材と向き合う男性。彼が作っているのは、マーシャル諸島の伝統的なカヌーに使われる部品の一つである。
太平洋上に浮かぶ島々によって構成されるマーシャル諸島では、移動手段として船が欠かせない。ただ、西欧諸国と日本による植民地統治や第二次世界大戦、アメリカによる核実験に伴う強制移住などの影響で、伝統的なカヌーの建造技術や航海技術が失われていた。その知識の復興は1980年代後半から進められ、現在では島々のカヌー(Waan Aelõñ Kein)という機関によって、カヌーやボート作りなどを若者に伝えるプログラムが行われている。写真の男性も同機関のスタッフの一人だ。
また、同機関はマーシャル諸島の伝統を伝える役割以外にも、低炭素の海上輸送プロジェクトも行っている。太平洋に浮かぶ島国であるマーシャル諸島は、地球温暖化による気候変動の被害を最も受けやすい国の一つである。
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(写真:Asian Development Bank / Flickr [CC BY-NC-ND 2.0])





















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