コーカサス地域で愛用されている帽子、パパーハ。
地域によって形状は少しずつ異なるが、ロシア、アルメニア、チェチェン、グルジアなどの地域で多くの人が着用している(写真はチェチェン人)。
羊の毛皮で作られた分厚いパパーハは、当該地域の厳しい寒さを乗り切れるという点で機能も優れているが、かぶる人々にはそれ以上の意味合いを持つ。
コーカサス人にとってのパパーハは誇りの象徴であり、失くしたり、人前で脱ぐことがあってはならない。「パパーハをかぶるのは、暖かいからではなく、誇りのため」、「相談相手がいないなら、帽子と相談しろ」などといった言い伝えもあるという。
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(写真:Northfoto / Shutterstock.com)