インターネットが発達した時代では、スクリーン越しに世界中の風景を楽しむことができる。
美しい森林も荘厳な建築物も、現物の感動そのままとはいえないまでも、手元のスマートフォンから堪能できるのだ。
このように「見る」という行為のありがたみが減った一方で、「食べる」という行為についてはどうだろうか。
ある国や地域に根付いた郷土料理をできたての状態で味わう。
こういった楽しみのためには、まだまだテクノロジーは力を貸してくれない。
写真はエストニアの首都タリンにあるレストラン「ヴァナエマ・ユーレス(Vanaema Juures)」。
エストニアの郷土料理を楽しめる場所として、世界中の観光客から人気を集めている。
市街地のなかで大きな存在感を放つ看板。
散策に夢中な旅人だって、ふいに視界に入った目玉焼きに誘われれば、扉の向こうのエストニア料理としばしの時間を過ごすことになるのだ。
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(写真: Roman Melnichuk / Flickr)