夕焼けに染まる街に、立ち上る煙が映えている。一見美しくも思える光景だが、実はこうした煙が、年間約700万人の死者をもたらす深刻な大気汚染の一因となっている。
大気汚染の原因は多岐にわたる。写真のような工場の排煙に加え、森林火災や火山噴火などの自然要因、またはガスや電気の設備が整っていない地域での薪や石炭を使用した生活などが挙げられる。
排出された大気汚染物質が人体に入り込むと、循環器系・消化器系の病気を引き起こす。また未熟児や早産など、新たな命の火を消してしまうこともあるのだ。
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(写真:nicolas michaud / Flickr [CC BY-NC-ND 2.0])