1947年にイギリスから独立して以来、インドの人口は爆発的に増加した。その勢いはすさまじく、食糧や水といった資源不足などを懸念するほどにまで及び、1950年代頃からインド政府は人口抑制の必要性を叫び始める。しかし独立して間もない当時はテレビやラジオの普及率が低く、家族計画の認知度を拡大させるには限界があった。
そこで実施されたのが切手の発行である。上の写真は1967年に発行されたものであるが、家族計画という文字と共に、父親、母親、そして2人の子どもが手を取り合う姿が理想として描かれている。このように1960年代後半から2000年代初頭にかけてデザインを変えながら、切手を通じて政府の声が伝えられた。
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